近年、自然災害が多発している日本において、誰もが考えていることはやはり災害に対する備えです。
1995年の阪神淡路大震災、また2011年の東日本大震災、そして今年発生した熊本・大分地震…このように、日本では数年~数十年に一度の割合で大きな地震が発生してきています。
こうした大きな災害の時に、必ず困ってしまうのが「水」の問題です。
人間は、その身体の60%以上が水分で構成されていますから、まず何よりも飲用水がなければ生きていけません。
そして、お風呂やトイレなどの生活用水も衛生面が保てず病気の原因になりますし、医療現場では大量の水が必要な場合が多々あります。
ですから、災害時の備えとして「水の備蓄」というのは最優先に考えなくてはならない問題なのです。
しかし、あなたはこの「水の備蓄」に対してどのくらいの知識を持っていますか?
多くの人が何となく漠然と「水を備蓄しなくては」と思っていますが、どのくらいの量を備えておけばいいのか分からないという人も少なくないようです。
そこでここでは、災害時の備えとしてどのくらいの量の水が必要なのかをお伝えしていきます。
一般的に、生活の中で使っている水の量は一人あたり一日3リットルだと言われています。
ですから、それを基に水の備蓄量は「3リットル×3日分=9リットル」だと考えられているようです。
しかし、この備蓄量は本当に適切な量なのでしょうか?
私たち人間が一日に摂取する水の量は、だいたい1.5リットルから2リットルが望ましいと言われています。
そうした点から考えると、一日3リットルの水を備蓄するというのは的確な量だと言えるでしょう。
しかし、この中にはお風呂やトイレで使う「生活用水」としての水は備蓄されていません。
生活用水としての水は、一日あたり300リットルほど必要だと言われていますから、備蓄するにはあまりにも大変です。
ですから、生活用水に関しては水そのものではなく水を使わなくても良い代替品を用意しておくようにしましょう。
例えば、ウェットティッシュや水のいらないシャンプーがあればお風呂用の水の代わりに、また簡易トイレであればトイレ用の水の代わりになります。
あなたもぜひこちらを参考にして、本当に必要な量の水を災害時の備えとして準備してみてくださいね。